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本日は、資金調達手段として広く認知されるようになった ファクタリング について、経営者の方から非常に多く寄せられる疑問、
「ファクタリングに審査基準はあるのか?」
というテーマを、実務の現場視点で詳しく解説していきます。
インターネットや広告では「審査なし」「赤字OK」「誰でも利用可能」といった言葉を目にすることも多いファクタリングですが、実際のところはどうなのか。
本記事では、表面的な説明ではなく、
どこを見られているのか、なぜ通る会社と通らない会社があるのか
という“本質”に踏み込んでいきます。
目次
■1. ファクタリングは「審査がない」は本当なのか
結論から申し上げると、ファクタリングに審査は存在します。
ただし、その審査の考え方が「融資」とは根本的に異なる、という点が誤解を生んでいます。
銀行融資やビジネスローンでは、申込者である会社そのものが審査対象になります。決算内容、赤字の有無、税金の納付状況、借入残高、代表者の信用情報などが細かくチェックされ、「この会社にお金を貸しても返ってくるか」という視点で判断されます。
一方、ファクタリングは 売掛債権の売買 です。
つまり、ファクタリング会社が見ているのは「申込会社」ではなく、売掛先(取引先)から確実に入金されるかどうか という点です。
この構造の違いにより、「赤字でも使える」「債務超過でも利用可能」という特徴が生まれています。しかし、それは決して「審査が存在しない」という意味ではありません。
実際には、融資以上に“現実的でシビアな審査”が行われているケースも多くあります。
■2. ファクタリング審査で最も重視される「売掛先」の信用力
ファクタリング審査において、最重要項目となるのが 売掛先の信用力 です。
なぜなら、ファクタリング会社が回収するお金は、申込会社からではなく、売掛先から支払われる売掛金だからです。
売掛先が上場企業や大手企業、自治体関連、安定した中堅企業であれば、支払い遅延や未回収のリスクは低くなります。その結果、審査は通りやすく、手数料も低く抑えられる傾向があります。
逆に、以下のような売掛先の場合は慎重な審査になります。
設立して間もない会社、資本金が極端に少ない会社、業態が不安定な会社、過去に支払い遅延の噂がある会社などです。
ファクタリング会社は独自の情報網や与信データを持っており、「表向きは普通だが実態は危うい取引先」も見抜きます。
ここで重要なのは、申込会社がどれだけ誠実でも、売掛先の信用が弱ければ審査は厳しくなる という点です。
この仕組みを理解していないと、「なぜ断られたのか分からない」という状態に陥りやすくなります。
■3. 売掛債権そのものも審査対象になる
ファクタリングでは、売掛先だけでなく 売掛債権そのものの内容 も細かく確認されます。
ここを軽視していると、思わぬ理由で審査落ちすることがあります。
例えば、請求書の内容が曖昧であったり、契約書が存在しなかったり、取引実態を裏付ける資料が不足している場合、ファクタリング会社は「本当に存在する債権なのか?」という疑念を持ちます。
架空請求や水増し請求は業界全体の大きなリスクであり、各社とも非常に警戒しています。
また、支払期日が極端に長い売掛債権や、すでに支払期日を過ぎている滞納債権も審査は厳しくなります。
売掛金が「回収できる状態か」「回収までの期間が現実的か」という点は、審査の中核です。
加えて、過去に同じ売掛債権を別のファクタリング会社に出していないか、いわゆる二重譲渡の可能性も慎重に確認されます。
このチェックのために 債権譲渡登記 を求められるケースも少なくありません。
■4. 申込会社の状況は本当に見られないのか
ファクタリングは「売掛先重視」とはいえ、申込会社が完全にノーチェックというわけではありません。
特に近年は、悪質業者や不正取引が問題視されている影響もあり、申込会社の状況確認は年々厳格化しています。
例えば、事業実態があるかどうか、登記情報と実際の事業内容に乖離がないか、過去にファクタリングトラブルを起こしていないか、といった点は必ず見られます。
税金滞納や金融事故があっても即NGになるとは限りませんが、「説明がつかない状態」は敬遠されます。
また、申込時の対応も重要です。
質問に対して曖昧な回答を繰り返す、資料提出が極端に遅れる、話の整合性が取れないといった場合、信用面でマイナス評価となることがあります。
ファクタリングはスピード重視の資金調達ですが、だからこそ 信頼できる取引かどうかを短時間で見極められている という意識が必要です。
■5. ファクタリング審査に通りやすい会社の共通点
実務上、ファクタリング審査に通りやすい会社にはいくつかの共通点があります。
それは決して「業績が良い会社」だけではありません。
取引内容が明確で、継続的な売上があり、売掛先との関係性が安定している会社は、多少決算が厳しくても評価されやすい傾向にあります。
また、必要書類をきちんと揃え、正確な情報を提供できる会社ほど、審査はスムーズに進みます。
一方で、「とにかく急いでいる」「理由は説明できないが金が必要」という姿勢だけが前面に出ると、警戒されやすくなります。
ファクタリングは緊急時の手段である一方、論理と整合性を非常に重視する金融取引 でもあります。
■6. 「審査が甘い会社」を選ぶことの危険性
「審査が甘い」「誰でも通る」と強調するファクタリング会社には注意が必要です。
そのような会社の中には、実質的に貸金業に近い契約を結ばせたり、後から高額な手数料や違約金を請求したりする悪質業者が紛れていることがあります。
正規のファクタリング会社ほど、審査には一定の基準を設けています。
審査があること自体は、利用者を守るためでもあるのです。
安易に「通りやすさ」だけで選ぶのではなく、契約内容・手数料の算定根拠・説明の丁寧さを重視することが、トラブル回避につながります。
■7. ファクタリング審査を正しく理解することが資金調達成功の鍵
ファクタリングに審査基準は確実に存在します。
ただし、それは「会社の過去を責める審査」ではなく、「売掛債権の将来性を判断する審査」です。
この違いを理解し、
どの売掛先を使うのか
どの債権を資金化するのか
どのタイミングで相談するのか
を整理することで、ファクタリングは非常に有効な資金調達手段になります。
■株式会社ディーエムシーからの挨拶
株式会社ディーエムシーでは、ファクタリングをはじめ、融資、ビジネスローン、補助金など、企業の資金調達を総合的にサポートしております。
「審査に通るか不安」「どの方法が自社に合っているか分からない」といった段階からでも、丁寧にご相談をお受けしています。
資金調達はスピードだけでなく、正しい選択 が何より重要です。
お悩みの際は、ぜひ一度、株式会社ディーエムシーまでご相談ください。



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