株式会社ディーエムシーのコラムをご覧になっていただきありがとうございます。
株式会社ディーエムシーの田中です。
本日は、ファクタリングの認知度についてお話をさせていただければと思います。
日本ではファクタリングはまだ一般的に広く知られているとは言えないですが、近年になって認知度が上がりつつあります。特に、中小企業や個人事業主の資金調達手段として注目されています。
日本におけるファクタリングの歴史と現状
- 戦後の高度経済成長期(1950~70年代)
・日本の企業は銀行融資や手形割引を主な資金調達手段として利用。
・ファクタリングの概念自体はほとんど普及していなかった。 - 1990年代~2000年代初頭
・バブル崩壊後の金融機関の貸し渋り・貸し剥がしが問題に。
・これにより、一部の企業がファクタリングを利用し始めるが、まだ一般的ではなかった。 - 2010年代以降(徐々に普及)
・銀行融資以外の資金調達手段として、ファクタリングを利用する企業が増え始める。
・しかし、日本では「借金に対するネガティブなイメージ」や「ファクタリング=ヤミ金と誤解されること」もあり、普及が遅れた。 - 2020年代(オンライン化・急成長)
・フィンテック(FinTech)企業がオンラインファクタリングを展開し、資金調達のハードルが低くなる。
・コロナ禍で資金繰りが厳しくなった企業が増え、ファクタリングのニーズが急拡大。
・国や自治体も「資金調達手段の多様化」を推奨し始めた。
日本でファクタリングが普及しにくかった理由
- 銀行融資が主流だった(政府や金融機関が低金利で貸し付けを行っていた)
- 手形・約束手形文化が強かった(売掛金のやり取りに手形を利用する企業が多かった)
- 「借金=悪」という価値観が根強い(特に中小企業経営者の間でリスクを避ける傾向がある)
- 悪質業者の存在(高額な手数料を取る業者や、違法な取り立てを行う業者がいたため、悪いイメージがついた)
現在のトレンド
最近では、オンラインファクタリングやAIを活用した審査の迅速化により、ファクタリングがより身近な資金調達手段になりつつあります。特に、
- 2社間ファクタリング(取引先に通知せずに売掛金を売却)
- 3社間ファクタリング(取引先に通知して売掛金を売却)
- クラウド型ファクタリング(ネット上で手続きを完結できる)
といった新しい形のサービスが増え、中小企業やフリーランスでも利用しやすくなっています。
まとめ
日本ではファクタリングの認知度はまだ低いものの、オンライン化やフィンテックの発展により急速に普及しつつある状況です。今後、銀行融資に代わる新たな資金調達手段として、さらに広まっていく可能性が高いでしょう。
最後までご覧になっていただきありがとうございました。
今後ともディーエムシーを宜しくお願い致します。
この記事へのコメントはありません。